Lesson7-4 資格と人材育成プログラム①

ITセキュリティに関する資格

このレッスンでは、ITセキュリティ系の資格について学びましょう。

ITセキュリティ系の資格には、次の3種類があります。

  • 国家資格
  • 公的資格
  • 民間資格(ベンダー資格)

国家資格は国によってスキルが認められる資格です。

そのため社会的信頼度がもっとも高いので、
積極的に取得すると良いでしょう。

公的資格は、民間団体や公益法人の資格でありながら、
それを文部科学省や経済産業省といった省庁や大臣が認定している資格です。

国家資格と民間資格の中間にある資格と考えて良いでしょう。

民間資格は、企業が実施している資格になります。

国家資格、公的資格、民間資格それぞれにも、
数種類の資格があるので、
その中からいくつかピックアップして解説します。

難易度低 ☆
難易度中 ☆☆
難易度高 ☆☆☆

国家資格

ITパスポート試験 ☆

ITに関しての初心者であれば、
最初にチャレンジする資格としておすすめなのが
IPA(情報処理推進機構)が主催するITパスポート試験です。

最近の合格率は50%前後なので、
他の国家資格に比べても難しくありません。

ITの基礎的な知識を証明する資格ですが、
セキュリティに関する問題も出題されます。

IPA(情報処理推進機構)ITパスポート試験

情報セキュリティマネジメント試験 ☆

ITセキュリティの基礎知識を集中的に学習し、
スキルを証明したいなら、「情報セキュリティマネジメント試験」が良いでしょう。

こちらもIPA(情報処理推進機構)が主催している資格試験です。

ITパスポート試験よりは高度になりますが、
ITセキュリティ関連の資格としては入門レベルで、
チャレンジしやすい試験になります。

セキュリティに関するマネジメントに必要な知識や技能を問う試験なので、
セキュリティ担当者におすすめです。

またセキュリティ担当でなくとも、
業界を問わずに個人情報を扱うような仕事をしている場合は、
この資格を取っておくと良いでしょう。

IPA(情報処理推進機構)情報セキュリティマネジメント試験

情報処理安全確保支援士 ☆☆

情報セキュリティマネジメント試験合格後に、
スキルアップとして取得したいのが、
IPA主催の「情報処理安全確保支援士」の資格です。

この試験のレベルとしては、
ITセキュリティに関するアドバイスができ、
調査、分析ができる知識が求められます。

セキュリティ担当者やセキュリティコンサルタントだけでなく、
経営者や幹部など、組織をマネジメントする立場の人にもおすすめです。

IPA(情報処理推進機構)情報処理安全確保支援士試験

公的資格

情報セキュリティ管理士認定試験 ☆

一般財団法人全日本情報学習振興協会が主催する資格です。

会社のITセキュリティに関する総合的な知識を証明できます。

情報セキュリティ対策に関する知見を養いたい人におすすめで、
合格率が高くチャレンジしやすい試験です。

情報セキュリティ管理士認定試験

SPREAD情報セキュリティサポーター ☆

一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会が主催する試験です。

ITセキュリティに関する基礎的な知識や技術について証明できます。

比較的簡単な試験なので、
初心者にもチャレンジしやすいでしょう。

インターネットを安全に使うアドバイスを行うIT支援の地域スタッフや、
企業のIT担当者におすすめの資格です。

この試験の上位資格である「SPREAD情報セキュリティマイスター(☆☆)」もあるため、
スキルアップして知識を深めたい人は受験してみると良いでしょう。

一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会 サポーターになるには


次のレッスンでも引き続き、
ITセキュリティ系の資格と人材育成プログラムについて解説していきます。